
本作の監督はクリストファー・ランドン。『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』など、ホラー色の強い作品を手がけてきた監督ですが、本作にはコメディ要素も含まれています。
私自身、ホラーが苦手なのでタイトルを見て少し警戒していました(最初はコメディ要素があるとは知らず)。しかし、いざ観てみると怖いのは序盤だけで、その後はコミカルな展開が多くありました。笑い要素はコメディ映画顔負けで、想像以上に楽しめる作品です。
逆に言えば、本格的なホラーを期待すると物足りなく感じるかもしれません。
ホ ラ ー 感
コ ミ カ ルさ
意 外 性
総 合 評 価
こんな人にオススメ!
ホラーが苦手な方でも楽しめる!
本作はホラー映画でもありますが、怖いシーンは序盤が中心で、中盤以降はコメディ要素が強くなります。驚かされるシーンはあるものの、グロテスクな描写は控えめなので、普段ホラーを避けがちな方でも安心して観ることができます。
スピーディーな展開&ミステリー要素を楽しみたい方
ただのホラーではなく、タイムループを題材にしたサスペンス&ミステリー要素も魅力の一つです。「犯人は誰なのか?」という謎に翻弄される主人公・ツリーは最後まで楽しませてくれます。
また、テンポ良く「ホラー」「コメディ」「サスペンス」の要素が移り変わるため、ストーリー性を重視する方にもピッタリの作品です。
さまざまなジャンルてんこ盛りですね。
あらすじ
大学生のツリーは、誕生日の朝、見知らぬ男子学生カーターの部屋で目を覚ます。二日酔いのまま寮へと戻り、普段と変わらずに日常を過ごす……はずだった。しかしその夜、彼女はベビーマスクを被った謎の人物に襲われ、殺されてしまう。
ところが、次の瞬間、彼女は再びカーターの部屋で目を覚ます。そして、何事もなかったかのように同じ一日が繰り返されていく。彼女の死も同様に……。
この不可解な「タイムループ」から抜け出すため、ツリーは自らの運命に立ち向かう。はたして彼女は、何度も訪れる“死”の運命を断ち切ることができるのか——?
感想
ホラーだけじゃない!意外なストーリー展開
最初の死は「ハッピー・バースデイ」の音楽とともに訪れます。穏やかな雰囲気が一変し、殺人者に襲われるシーンはまさにホラー映画。
しかし、本作は単なるホラー映画ではありません。主人公・ツリーが何度も殺されては生き返る「タイムループもの」としての面白さが加わり、ホラーというよりはミステリーやサスペンスの要素が強くなります。
自分の死と向き合いながら、成長していく姿は痛快です。
コメディ色が強まる中盤
本作の一番の魅力は、徐々にギアを上げていくコメディ要素にあります。
ツリーがタイムリープする度に強まる笑いの色は、序盤とのギャップにより、いっそう愉快な気分にさせてくれます。
ネタバレになるので多くは語れませんが、死とともに変化していく彼女の姿に、あなたも魅了されるでしょう。
おわりに
本作は、ホラー映画としては怖さ控えめですが、テンポの良さと意外性のストーリーが魅力の作品です。
ホラーが苦手な人でも楽しめるほどコメディ要素が強いため、普段はホラー映画を敬遠している方にも楽しんで観られます。また、続編『ハッピー・デス・デイ 2U』とも繋がりがあるため、興味を持った方はぜひ2作続けて観るのもおすすめです。
