
今回はSF・アクション映画の魅力が詰まった大作『パシフィック・リム』をご紹介します。
本作は、巨大ロボットが世界を襲う大怪獣と激闘を繰り広げ、地球を救う物語です。
激闘の映像が大迫力であることはもちろん、操縦士たちが自身の過去の悲劇と向き合うストーリー性も大きな魅力の一つです。
アクション度
映 像 美
ストーリー性
総 合 評 価
こんな人にオススメ!
迫力ある映像作品が好きな方
大型ロボットVS大怪獣のド迫力な戦いが、本作の一番の醍醐味です。
美しい映像技術が映える戦いは、どんな方も非常に楽しめる作品となっています!
ドラマチックな物語が好きな方
滅亡へと向かいゆく人類。それに抗う人々の生き様も本作の魅力です。
「ロボットには2人で搭乗する」という設定から生まれる関係性は、操縦士たちの繋がりを強くする一方で、欠けた時の喪失感も際立ち、ドラマが生まれます。
あらすじ
突如として現れた巨大生物「KAIJU」によって、人類は未曾有の危機に陥る。対抗手段として開発されたのは、二人の操縦士が神経を共有し、シンクロしながら操縦する巨大ロボット「イェーガー」。
しかし、戦いが長引くにつれて人類は追い詰められていく。そんな中、元エースパイロットのローリーと、過去にKAIJUと因縁を持つマコが戦いに挑む——。
感想
圧倒的な映像美と大迫力のバトルシーン
本作の最大の魅力は、イェーガーとKAIJUの壮絶な戦闘シーン。雨が降りしきる夜の海上で繰り広げられる重量感あふれる戦いは、まるで特撮映画の進化形を見ているかのようです。
映像美による「リアルな巨大ロボット」と「生々しい怪獣」のぶつかり合いは、まさに圧巻。特に、ロボットの動きの重厚感や都市を巻き込んだ戦闘のスケールには圧倒されること間違いなし!
二人で操縦する「ドリフト」の設定が熱い!
本作の特徴として、「ドリフト」というシステムが挙げられます。これは、二人のパイロットが脳をシンクロさせることで、巨大なイェーガーを操縦するという設定。
この設定が生み出すドラマ性も本作の大きな魅力です。操縦者同士が「記憶・トラウマ」を共有することにより、改めて過去と向き合うローリーとマコ。シンクロすることから、会話が減っていたハークとチャック父子。ドリフトによって紡がれるそれぞれのストーリーも必見です。
おわりに
『パシフィック・リム』は、「ロボットV.S.怪獣」と「人間ドラマ」を融合させた作品であり、単なるSF・アクション映画ではありませんでした。
また、製作者の「日本の特撮映画」への敬意が、終盤のマコのセリフで演出されている点も印象的です。(この点は、字幕版の方が伝わります。そのセリフだけ「字幕がない」ので)
吹替版の声優も豪華ですので、どちらをおすすめするかは悩ましいところ……。
特撮やロボット作品が好きな方はもちろん、普段こういったジャンルを観ない方にもオススメ映画でした。ぜひ、一度観てみてください!
また、本作の監督である、ギレルモ・デル・トロ氏の映画では『シェイプ・オブ・ウォーター』もおすすめです!